はじめに主催者は、安全かつ速やかなイベント履行のために、このインフォームド・コンセントに記載の事項を参加者の合意事項として定める。
1.原則
1-1.体験会への参加
参加は、参加者の意思において参加するものであり、参加者はこのインフォームド・コンセントに合意しているものとする。
2.注意義務
ディスクゴルフは、危険の少ないライトスポーツに分類される。しかしながら、その危険は、参加者の日常生活よりも大きい。危険は、主に2つに分類される。第一に参加者自身の傷害、第二に他者に対する賠償責任である。
2-1.傷害について
ディスクゴルフは、運動強度としてはウォーキングとフライングディスクを投げる投てき動作を組み合わせた軽強度のスポーツである。心肺への負荷は高くない。むしろ健康に良いライトスポーツに分類される。しかしながら、基礎疾患を持っている方や日常生活とは異なる動作や用具を使う特性上、不慮の事故は起こりうる。具体的には、遠くにディスクを飛ばそうと力んだり、友人との対決や、はじめてのバーディーパットなどで緊張する場合はある。あるいは、ステップしながらのスローや降雨時のスリップなどで転倒し、骨折やねんざをする可能性がある。ディスクゴルフ用のフライングディスクはプラスチック製で、重みもある程度あるため、無理に投げると肘や肩など関節に障害が起こる可能性はある。基本的に力はいらない部類のスポーツだが、非日常動作や参加者個々人のライフスタイルや性格によって筋肉痛が起こることもある。またフライングディスクのグリップ部がすれて、指先などが擦り剝けたりする可能性や、強風によってゴールが倒れるなど自然環境下で天災などあらゆるリスクが起こる可能性があることを参加者は承知し、コースの不備や危険を察知した場合は、速やかにプレーを中断し、主催者に報告し、共同で解決にあたるものとする。参加者は、スポーツイベントへの参加は、これらのリスクを承知の上、行うものであることを理解していて、参加者ごとに異なるリスクを鑑みて、必要に応じ予め保険に加入する必要があること、またこれらのリスクに対し、責任を持つのは参加者自身であることを理解し、その責任の所在を主催者に求めない。
2-2.賠償について
ディスクゴルフは、基本的にカジュアルに楽しみやすいスポーツである。しかしながら、フライングディスクを投げるというスポーツは、その投げたディスクによって、他者の身体や所有物に危害を及ぼす可能性を参加者は十分に理解しておく必要がある。また、飛距離の出るフライングディスクは薄目で比較的にエッジがとがっている傾向にある。主催者はOBやコース規制等によってそのリスクを軽減しようと努力している。それでもリスクをゼロにすることはできない。参加者はまず自身の能力とコース状況に適したディスクの選択をし投てき方法を決めなければならない。投てき予定の方向にはミスする可能性がある範囲も含まれる。このエリアに、人や車やその他のプレー障害があるときは、投てきしてはならない。プレーを中断して、タイミングを変えてその場をやり過ごす、あるいは中止も常に検討しなければならないことを、理解している。また、不幸にも投てきの瞬間やディスク飛行中にそのリスクを発見したときは、「ファー!!!」と危険な方向に向かって叫び、危険を知らせなくてはならない。同一パーティーや近くのパーティーの行為によって危険を発見した場合も、同様に事故回避のために「ファー!!!」と叫ぶことを躊躇してはならない。イベントエリアやその周囲の安全を、共同で守る意識が必要であることを理解している。また、アウトドアスポーツが、自然環境下で天災などあらゆるリスクが起こる可能性があることを参加者は承知し、コースの不備や危険を察知した場合は、速やかにプレーを中断し、主催者に報告し、共同で解決にあたるものとする。参加者は、スポーツイベントへの参加は、これらのリスクを承知の上、行うものであることを理解していて、参加者ごとに異なるリスクを鑑みて、必要に応じ予め保険に加入する必要があること、またこれらのリスクに対し、責任を持つのは参加者自身であることを理解し、その責任の所在を主催者に求めない。
3.用具について
参加者は、主催者の用意する以外に、PDGA(世界ディスクゴルフ協会)公認の用具、および市販のフライングディスクのうち体験会コースをプレー可能と主催者が認めるディスクを使用することができる。ただし、割れやかけなど、他者に危害が及ぶ可能性のある用具は、使用を認めない。また、用具の管理は参加者の責任であり、紛失、盗難等の責任を主催者は負わない。
3-1. レンタルについて
体験会は、ディスクゴルフの楽しさを未経験者や経験の浅い人たちに、その楽しさを知ってもらうため、ひいてはプレーヤーとして生涯にわたりディスクゴルフを楽しんでもらうために計画されている。そのため、まだ用具を所有していない参加者に用具の貸し出しを行う。
3-1-1. 貸し出しについて
貸し出しを受けようとする参加者は、本部にてレンタル名簿に必要事項を記入する。また、初めての場合やフライングディスク経験が少ない場合、またブランクが長い場合は、安全にプレーできるように主催者やスタッフからレクチャーを受け、技術・ルール・マナーを十分理解してからコースラウンドに向かわなければならないことを理解している。
3-1-2. 返却について
レンタルディスクは数に限りがあるため、参加者数によっては不足する場合がある。そのため、1ラウンド毎に受付に返却することを原則とする。次の待機者がいない場合は、それを確認して次のラウンドに進める。また待機者がいない場合でも、会場を離れる場合は、受付に返却し、持ち帰ったり、参加者が自己保管することは認めない。例えば、午前に1ラウンドし、お昼ご飯を食べて、午後にもう1ラウンドしたいときは、午前のラウンド終了後にいったん返却しなくてはならないことを参加者は理解している。
3-1-3. ロストについて
スポーツの特性上、ディスクがあらぬ方向に飛びディスクをロストする可能性を主催者は理解している。したがって、明らかに故意ではない限り失ったディスクの全額賠償は求めないが、再購入のための寄付として一律500円の支払いをお願いする。参加者はロストの際は、ラウンド終了後に状況ホールナンバーやミスの内容を報告する義務があることを理解している。また、取りに行くことが危険な地点へディスクをロストした場合は、危険を冒して探してはならないことを理解している。
4. 最後に
主催者は、安全に体験会やイベントを履行するため、参加者に指示する権限を持つ。この権限にはプレーの中断や参加禁止決定も含まれる。また災害の危険、危険行為や不法行為を見つけた場合には、いつでもイベントを中止する権限をもち、その結果、参加者に生じるいかなる損害についてもこれを賠償しない。
以上の点に、合意できない場合は、当該イベントへの参加を認めない。
主催者は、このインフォームド・コンセントに記載の事項を、安全かつ速やかなイベント履行のために必要に応じて参加者に断りなく改変できる。改変事項については、速やかに受付あるいは公式掲示に示し周知する。
この規則は、2021年7月31日より施行する。


主催)里山プロダクション(JAMディスクゴルフ)
責任者)遠山数馬